代表挨拶

顧客企業の存続になぜ拘るのか

代表 公認会計士 三好貴志男
みどり合同税理士法人グループ
代表 公認会計士
三好貴志男

企業が存続することには、価値があります。
その企業がお客様に喜んでいただけていること。
社員と家族が幸せに暮らしていること。
雇用を生み、税金を支払い、社会に貢献していること。
価値があるからこそ、企業は存続すると言ってもよいでしょう。
企業は人によって栄え、人によって滅びます。
世の中に貢献するという心意気があってはじめて、成長し繁栄するのです。
繁栄の中で奢りが生じたときに、お客様が見えなくなり、企業は滅んでいきます。
企業の「存続」には不断の「意識改革」が必要です。
私たちは、会計数値を使って経営を「見える化」し、経営課題を浮き彫りにします。
経営課題が浮き彫りになれば、解決策とそのための行動計画が見つかります。
そして、モニタリング等により、その計画の実行を支援します。
この仕組みが定着すると、企業はさらなる「発展」のサイクルに入ることができます。
私たちは会計を基盤としつつ、多様な角度から企業の「存続と発展」を支援する
プロフェッショナル集団です。

顧客企業の利益向上になぜ一途なのか

みどり合同税理士法人グループ創業者の三好貴志男です。
私が24歳の時に父が52歳で急死し、残された母の願いで、父の経営していた小さな鋳物工場の経営を私が引き継ぐことになりました。
ところが、やってもやっても赤字続きで、本当に苦しみました。決算書も読めない私に経営などできるはずもありません。見かねた叔父が、自分が会社は守るからお前は経営の勉強をしろ、と言ってくれたのです。
経営の勉強と言ってもどうすればいいかわかりませんでしたが、公認会計士になれば経営の事が分かるのではないかと、何となく思い、この世界に入りました。
苦節10年、監査法人を経て高松市に会計事務所を独立開業したのですが、赤字続きで苦しんだ時のことを思い、自分の仕事は、中小企業の利益向上に貢献することだと決めていました。だから弊社は創業の時から、顧客企業の利益向上に一途なのです。

 会計の世界に入ってみてわかったことは、経営には「会計」が極めて重要だという事です。
会計は、経営の情報を扱い、見える化をし、問題点を浮き彫りにします。
経営者の方々は、売上と経費はよく見ています。しかし、それでは大抵うまく行きません。
なぜでしょうか?
売上を上げようとして、安易に安売りをする人がいます。売り上げは増えても、赤字になってしまいます。
コスト削減と言って、人件費を削減する人もいます。良い人が辞めて売り上げが減り、やはり赤字になります。
当たり前ですが「売上―経費=利益」を見なければ、経営はうまく行かないのです。この「利益」を見るのが「会計」の役割です。

JALの倒産と、その後の京セラ稲盛さんによる再生の事例をもって会計の重要性を具体的に説明させていただきます。
JALは、2010年1月に2兆3,221億円の負債を抱えて倒産しました。その時の営業赤字は1,208億円。稲盛さんが乞われて経営再建に乗り出したのが2010年2月ですが、わずか1年後の2011年3月期の営業利益は1,800億円。翌2012年3月期は2,049億円で過去最高を記録しました。
なぜこのような奇跡のようなことが起こるのでしょうか。
奇跡ではありません。「会計」に基づく再現性のある実証科学なのです。

倒産前のJALには5万人の社員がいました。売上(収入)を見るのは、航空チケットを売る旅客販売統括本部だけでした。パイロットが所属する運行本部や客室本部、整備本部などは経費(コスト)だけしか把握していませんでした。「利益」はいったい誰が見ているんだと稲盛さんに言われ、日々の利益を見ているのは誰もいないことが分かったのです。
 その結果どういう現象が発生していたのでしょうか?
機内食のチームは、コスト削減と言われ、一生懸命機内食コストを下げます。すると、機内食がどんどん不味くなります。そして、売り上げがどんどん下がります。赤字はどんどん増えます。しかし、機内食のチームにとってそれは預かり知らない事なのです。
日本を代表する航空会社であるJALにおいてさえ、「会計」や「利益」の役割が分かっていなかったのです。
そこに、稲盛さんが、「一便ごとの収支(利益)を翌日出す」という「会計改革(アメーバ会計の導入)」をしました。それによってJALはよみがえったのです。
 「翌日」出す、と言うのも非常に重要な会計の仕組みです。会計の「スピード」の問題です。

JALの大西会長が当時を振り返って、このように話されています。
『サッカーでもラグビーでもいいんですが、試合が終わった2か月後に「君たちは実は勝っていたんだよ」と言われてもちっとも燃えないでしょ。試合中、点差も残り時間もわからないのに「頑張れ、頑張れ」と言われて、頑張れますか。おまけにフィールドに出ている選手は3万人ですよ。たとえ試合に勝ったとしても、「自分が頑張ったから勝った」とは思えないですよね。それが破綻前のJALだったんです。』
JALの決算が確定するのは2か月後でした。それも、全社レベルでしかわかりません。
そこに「一便ごとの収支(利益)を翌日出す」と言うスピード会計の仕組みが入り、見事JALはよみがえったのです。
これは決して奇跡ではありません。会計の仕組みをきちんと導入し、「正しい考え方」をもって運用すれば、どんな会社でもうまく行って当たり前なのです。(本当は「正しい考え方」が最も重要なのですが、ここでは割愛させていただきます。)
こうしたことで、弊社は、顧客企業の利益向上に一途であり続けているのです。そのために「会計」を基盤としながら、経営コンサル、M&Aコンサル、DX支援といった、お客様の利益向上に必要なサービスを次々と開発し、ご提供し続けています。
そのための研究開発の意味も込めて、弊社自身も15社のグループ企業を経営し、15年間で売上10倍・利益20倍の経営を実践しているのです。

略歴

  • 昭和25年生まれ 香川県出身 慶應義塾大学経済学部卒
  • 監査法人トーマツを経て、昭和62年香川県高松市にて公認会計士事務所を開設
  • みどり合同税理士法人 代表社員 理事長
  • 株式会社みどり合同ホールディングス
    代表取締役
  • 株式会社みどり未来パートナーズ
    代表取締役会長
  • 株式会社みどり合同経営 代表取締役会長
  • 株式会社みどり財産コンサルタンツ
    代表取締役会長
  • 株式会社みどりクラウド会計 代表取締役社長
  • 株式会社みどりデジタルサポート 代表取締役社長
  • 監査法人トラスト 代表社員

専門分野

【資産税】
合併・株式交換・M&A・相続・事業承継等に関する税務

【経営改善】
企業成長のための経営計画、日次決算・月次決算体制の構築支援

著書

  • 『相続・贈与税の節税知識』『相続贈与の実践対策』
    (日本税理士連合会編、共著:六法出版社)
  • 『FP辞典』『FP入門』『会社の上手な売り方・買い方・守り方』
    (共著:金融財政事情研究会)
  • 『株式交換・移転と会社分割の実務』『企業組織再編の実務Q&A』
    (共著:税務研究会出版局)

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